交通環境・情報系
ICTを活用した環境に優しい交通まちづくりを目指そう!
次世代型の交通まちづくりの実現に向けて、ICT(情報通信技術)などの先進技術を取り入れつつ、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた安心・安全で環境に優しい交通システムの構築が求められています。具体的には、次世代ITS(高度道路交通システム)や、走行中の自動車が得る交通情報(プローブ情報)、自動運転技術などを活用しつつ、地球温暖化ガスや大気汚染物質などに配慮したスマートシティの実現に向けた先進技術に関する教育と研究を行っています。
交通環境・情報系では、公共交通や福祉交通、観光交通等の利便性向上に向けた検討、環境に配慮した交通インフラ整備の計画や評価、衛星測位システム(GNSS)やレーザ計測技術などで位置や形状を可視化する研究など、ICTを活用しながら人や物の移動環境を向上させるための研究・教育を行っています。
- Pick up!
研究紹介 - 交通環境・情報系の研究の一部を紹介します。
中山間地域における実証実験
過疎地域における移動サービスを図る中山間地域のカーシェアリングを目指し、自動運転の実証実験を行っています。3次元デジタルマップとGPS情報を併用して、センターラインがない狭い山道においても対向車や歩行者を安全に回避する方法等、本格運行に向けた課題や有用性が明らかとなっています。
糸魚沢アーチカルバート
動物と自動車の事故は日本各地で起きており、とくに北海道では、エゾシカと自動車の衝突事故が毎年約2,000件あります。どのような場所でエゾシカとの事故が起きやすいのか、また動物が道路を横断できるように造られた橋はどれぐらい利用されているのか、などについて研究を行っています。
スマートフォンをかざすと情報が転送される交通情報案内板
近年、わが国では高齢化が進むとともに、障がい者を含めたすべての人の社会参加の共存社会が求められています。現在、このような対策に多くのセンサを用いたセンシング技術やICT技術が活用されています。例えば、ICT技術は日本の玄関口である空港において、来訪者に向けた情報提供などにも活用されています。
MMSの機器構成(Trimble MX8)
GPSをはじめとする衛星測位システム(GNSS)、レーザ計測装置などの先端的なセンサーを用いて位置や形状を計測・解析・可視化する研究を行い、移動体の高精度測位、移動時の情報提供、交通空間の評価、交通施設の整備支援など交通・建設分野への応用を目指しています。
- 教授
伊東 英幸 - 博士(工学)
- 【 交通環境計画・評価 】
- 教授
江守 央 - 博士(工学)
- 【 福祉交通・UD 】
- 教授
佐田 達典 - 博士(工学)
- 【 空間情報工学・測量 】
- 助教
菊池 浩紀 - 博士(工学)
- 【 都市交通計画 】
- 助手
末次 優花 - 博士(農学)
- 【 環境計画 】