交通システム工学科では、日本大学の目的、理工学部の教育理念の下に、下記を定めています。
教育理念
日本大学の建学の精神に則り、地球環境の持続、福祉の向上を考慮した安全な社会の構築を目指し、知識と知恵の再編ならびに美を探究し、高い倫理観を持った技術者を育成する。
教育研究上の目的
高い倫理観を持ち、地球環境の維持と公共の福祉の向上を理解し、歴史や文化に配慮して、持続可能な美しい地域社会の構築と運営に貢献できる交通・建設エンジニア及び交通・都市・環境マネージャーを養成する。そのために、安全かつ快適で豊かな社会の形成に資する社会資本の創造や整備、維持管理、運営、経営を行う総合力と専門能力を養うための教育と研究を行う。
学習・教育到達目標(2020年度以降入学生適用)
教育研究上の目的を、学生が達成度を自ら評価できるよう具体化したのが、学習・教育到達目標です。 以下は、2020年度以降の入学生に適用される学習・教育到達目標です。
-
- (A)基礎学習力
- 地域環境の維持と公共の福祉の向上を理解し、安全かつ快適な社会を創出するための基礎能力を身につける。
-
- (B)技術者倫理
- 交通システム工学のもつ社会的影響力の重要性と土木・交通技術者の社会的責任を理解・自覚し、自律的かつ自主的に問題解決する能力を身につける。
-
- (C)専門基礎学力
- 交通基盤の計画、整備、評価、維持管理、さらに最適な交通システムの実現に向けたこれらの運用・運営、経営に関連する科学技術の基礎について深く理解できる知的基盤を形成する。
-
- (D)専門応用力
-
交通・建設エンジニア及び交通・都市・環境マネージャーとしての土木・交通技術者が基礎とする交通システム工学に関する交通計画系、交通環境・情報系、交通基盤系の各分野の専門知識を身につける。また、それらを応用できる能力を身につける。
- D-1)交通計画系:交通基盤の整備や維持管理、交通運用を行う上で必要となる計画、分析、評価に関する専門知識と応用力
- D-2)交通環境・情報系:環境との共生を目指した健全な交通基盤の整備や維持管理、運用を行う上で必要となる専門知識と応用力、および交通基盤の構築や運用に必要となる情報技術とその利活用に必要となる専門知識と応用力
- D-3)交通基盤系:交通施設を支える土木構造物を設計、施工、維持管理するために必要となる専門知識と応用
-
- (E)生涯自己学習能力
- 交通基盤の構築と運営を図るべく、社会の要望・変化に柔軟に対応し、自らの成長に向けて、継続的に学習できる能力を身につける。
-
- (F)コミュニケーション能力・ファシリテイト能力
- 専門分野に関して関係者や当事者に説明し討議を行い、合意形成を図る能力を身につける。
-
- (G)チームワーク力・実践能力
- 土木・交通技術者及び社会を構成する多様な観点を持つ他者と協働できるチームワーク力・実践能力を身につける。
-
- (H)計画的遂行能力
- 社会における様々な条件を考慮し、交通プロジェクトを計画的に進められる能力、および進捗に応じてとりまとめる能力を身につける。
-
- (I)デザイン・総合力
- 交通と社会を一つのシステムとして捉え、関連する情報や技術を活用して、歴史、文化および環境に配慮した持続可能な社会をデザインする総合力を身につける。
JABEEが定める基準と本学科の学習・教育到達目標との関連はこちらをご覧ください。
学習・教育到達目標(2019年度以前入学生適用)
以下は、2019年度以前の入学生に適用される学習・教育到達目標です。
-
- (A)基礎学習力
- 地域環境の維持と公共の福祉の向上を理解し、安全かつ快適な地域社会を創出するための基礎を総合的に学習する。
-
- (B)技術者倫理
- 土木・交通工学のもつ社会的影響力の重要性と土木・交通技術者の社会的責任を理解・自覚し、自律的かつ自主的に問題解決する能力を身につける。
-
- (C)専門基礎学力
- 交通施設や交通機関の整備と維持管理に関連する科学技術の基礎について深く理解できる、知的基盤を形成する。
-
- (D)専門応用学力
- 交通計画系、社会・環境系、社会基盤系の各分野の専門知識を身につける。
-
- (E)実験・実習・演習を通した計画的遂行能力
- 実験を計画・遂行・解析・考察する能力、及び時間内に計画を進め、まとめる能力を身につける。
-
- (F)生涯自己学習能力
- 社会基盤の構築と運営を図るべく、社会の要望・変化に柔軟に対応し、自らの成長に向けて、継続的に学習できる能力を身につける。
-
- (G)デザイン・総合力
- 都市計画・まちづくりと土木交通施設に関連する技術を活用して美しい都市・地域社会をデザインする総合力を身につける。
-
- (H)歴史・文化・環境を生かす実践能力
- 歴史、文化及び環境に配慮して社会基盤整備をおこなう土木・交通技術者としての実践能力を身につける。
-
- (I)ファシリテイト能力・コミュニケーション能力
- 専門分野に関する課題について、関係者や当事者に説明して討議をおこない、合意形成を図る能力を身につける。
JABEEが定める基準と本学科の学習・教育到達目標との関連はこちらをご覧ください。
学科名称変更
社会交通工学科は、平成25年度(2013年度)より、 学科名称を交通システム工学科に変更しました。
近年、情報通信技術を活用した高度交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)などに代表されるように、交通問題への対応には高度なシステムに対する理解と応用が不可欠となってきています。こうした交通に対する新たな社会的要請への対応を高める交通技術者の養成が求められてきています。 『人の交流』と『物の輸送』を支える交通施設や交通機関の整備と維持管理を基本として、社会の問題を環境と公民の立場から見つめ、安全と福祉を考慮して問題解決にあたり、 システムとして交通を捉える教育の必要性がますます高くなってきたことから、 学科の教育方針と実態を明確にするため、平成25年4月から学科の名称を「交通システム工学科」に改名しました。